なんかYahooニュースに取り上げられて話題になっていますが、その記事内に言及されている内容がツッコミどころ満載なので、いろいろ突っ込んでいきたいと思います。
いわゆるWELQ難民側からの一部メッセージにこう書いてあります。
「デザインやプログラミングといった専門性の高い仕事ではなく、ライティング(*記事作成)は誰もが出来る仕事であり、参入障壁は高くないと思われています。だから競争率も高いし、単価も安い。パクリが横行して真面目に取り組んできた人たちが損する状況で、実は依頼者もそんなクオリティーを要求していないことが分かり、コピペ記事が横行した」
その仕事を依頼する側の頭が相当いかれてますね。「ライティング」というのを何たるかということを全然わかってないです。金儲けのことしか考えてないですねホンマに。
私は一応プロのライターなので、「ライティングは誰でもできる仕事」というのはライターへの侮辱に値します。ああ、記事を作成する「だけ」ならだれでもできますよ。しかし、記事を書くことは誰でもできることではありません。コピペは誰でもできますけど。注釈に(記事作成)と表記があるから、このニュース記事を書いた記者や編集者さんが補足したんでしょう。
ていうか、「WELQ難民」って何ですか? オリジナル記事を書くのが当たり前じゃないですか。それができなければ、コンビニとかスーパーのバイトでもすればいいじゃないですか。梱包作業のバイトも探せばありますよ。
ライティングって高度なスキルなんですよ。プログラマーやデザイナー全員がちゃんと書けるかといったら別問題なんです。プログラミングは得意だけど文章を書くのが苦手という人をたくさん見てきました。少なくとも日頃物書きが習慣になっていて、書くことが好きな人とか、人に「うまいね」って褒められることもあるという人がプロとして報酬をいただく、それが筋でっせ。
人にモノをわかりやすく説明する技術とか、受け売りじゃなくて理解したうえで自分の言葉で書くことが重要なんです。伝える相手にちゃんと伝わるように説明するのんってかなり難しいですよ。SEさんとかに技術的な質問をしたときに、よくわからない難しい回答が来て困ったっていう経験、ありませんか?
仕事がないって喚いている人達は、今一度、自分にしかできないことは何かを考えてみるのもいい機会じゃないでしょうか?
そもそも、そういう仕事はなくなって当然です。一部の人間「だけ」が得するだけで、ほとんどの人の利益を生み出すものではありません。
追記ですが、最後の方に発注者側のこんなコメントが。
「仕事の依頼内容をろくに見ないで応募してきたり、依頼を受けてもまともなやりとりができなかったりする人たちが多くて。仕事の単価が安いのは発注者側がこき使っているからだと思っていたが、受ける側の質にも大いに起因していると、正直思わざるを得ませんでした」
仕事が見つからないって嘆いている人は、その本人に問題があると言わざるを得ません。根が深いようです。私もかつてそんな時期があり、周りから結構人格否定されましたけど、それをクリアにしないと前に進めないですね。
まあ、単価が低い仕事はろくな人材が集まらないんですよね。まともな人はそんな割の合わない仕事なんて華麗にスルーですから。逆に、まともな人材を手に入れるには、それなりの報酬が必要ってことです。自分だけがいい思いするとか自分だけが得することなんて、そんな世の中甘くないです。
コストを下げたいのだったら全部自分でやったほうがいいですよ。かなり時間かかりますけど。それができないから外注するにしても、それに相応しい人件費はちゃんと確保しないとダメでっせ。ケチったらあかんでホンマ。
私は外注なんてやったことないです。自分のサイトは全部自分で育ててナンボだと思うから。それに、人が絡むといろいろとややこしくなるので。