wanichanの日記

ちょっとした技術メモ。Microsoft中心。Webサイト管理等にまつわるネタ、サイトの更新情報等を発信中。最終版はwanichan.comに掲載していきます。

Expression Web 4のDWTについての誤解

2年前のOKWaveの質問ですが、回答者が間違った解釈をしています。

[Q&A] Expression Web4のDWTについて 【OKWave】

それに対してDWTは、共同編集者に対して、編集できる場所とできない場所を指定させる機能のようです。
つまり、管理者(自分)は最初からサイトを作ったけど、運営は別の人(Aさん)がやる。
でも、Aさんはホームページのことをよくわかっていないので、変に触られるとデザインが崩れたり、最悪全て白紙にしてしまうかもしれない。そういうことができないように、一部の文章だけ編集可能にしたり、逆にさわる必要がない場所を編集不可にできるようです。
さらに、DWT自体を編集すると、そのDWTを利用して作成しているページ全てに対して編集を適用できるようです。

 Expression WebのダイナミックWebテンプレートファイル(DWTファイル)は、共同編集者において云々、というのは間違っています。まあ、そういう使い方「も」あります。

Adobeのオーサリングソフトである「Dreamweaver」なんかでも同様の機能がありますね。
一つを変えたら、全てのページを変更する「ライブラリ機能」
(例えば、メニューがひとつ増えた場合、1ページずつメニューを追加していくのはメンドウなので、ライブラリにメニュー部分を登録しておいて、ライブラリ上で編集すれば、そのライブラリを適用している全てのページのメニューが自動的に書き変わってくれる。)
編集可能領域と編集不可能領域を作成して、余計な部分を編集させない「テンプレート機能」
(こちらのテンプレートの保存拡張子も「.dwt」となっています。ややこしいですね・・・)

ていうか、回答者が言及しているDreamweaverの「ライブラリ」機能もなんか解釈が違う気がします。まあ、DreamweaverもExpression Webも使ったことがないから適当なことを書いてるんでしょうけど。だからDreamweaverのDWTとライブラリが混乱しているわけですね。Dreamweaverの「ライブラリ」は、Expression Webにおける「ページ挿入」に代用できます。

すなわち、Expression Web 4でのDWTは、Dreamweaverのテンプレートとほぼ同じ機能です。ただし、Dreamweaverではテンプレートの入れ子ができる反面、Expression Webにはできないという違いなだけです。

Expression Webでテンプレートの入れ子を実装するには、Expression Webの隠れ機能、ページ挿入を使えばOKです。

ページ挿入については以下の記事を参考にしてください。

Expression WebのダイナミックWebテンプレートが適用されたWebページは、Dreamweaverでも機能します。ただし、その逆はNGです。ちなみに、ホームページ・ビルダーのテンプレートは、他のどのソフトにも互換性はありません。

「ていうか、ダイナミックWebテンプレートってよくわかんない」という方は、以下の記事読んでくださいです。

一応、このはてなブログに関連記事あります。