昔からFrontPage Server Extensionsのサービスを使ってFrontPageで共同作業している人にとって、Expression Webでもできるはずだ!と思われる方がいらっしゃるかもしれません。Expression Web 4無料版でも、サイトのパブリッシュのアカウントの設定でFrontPage Server Extensions(以下FPSE)がかろうじて利用できます。しかし、マイクロソフトがFPSEのサポートを終了してしまっています。
で、WebDAVもExpression Web 4で利用できます。
私はサーバー周りのことについてはあまり詳しくありません。少なくとも、FPSEとWebDAVはまったくの別物である、という程度しか認識ありません。
サーバーにファイルを置いて、Expression Webからそのサーバーに接続してファイルを開き、複数人でチェックインとかバージョン管理とかできたらいいですよね。しかし、WebDAV上にはそのような機能はありません。パブリッシュの管理もできないわけです。
マイクロソフトの見解として、以下の「FPSEとExpression Webに関する勧告」というKBがあります。
Recommendations Regarding FrontPage Server Extensions and Expression Web
http://support.microsoft.com/kb/2610850
サーバー別のFrontPage Server Extensions(以下FPSE)のサポート
- FPSE on Windows Server 2000 - サポート対象外.
- FPSE on Windows Server 2003 - 2015年7月14日までサポート
- FPSE on Windows Server 2008 - マイクロソフト製でないReady-to-runソフトウェアでサポート
要約すると、マイクロソフトでは以下の勧告を出しています。
- FPSEベースのWebサイトを編集するには、直接サーバーを編集するのではなく、一旦ローカルでコピーを編集してパブリッシュすること
- Expression Webでパブリッシュする際は、FTPSやSFTP、またはWebDAVを用いること
- 複数人でサイトを編集する必要がある場合は、Microsoft Team Foundation Server (TFS) が使われたソースコントロールを推奨する(Expression Web 3 以降でTFSのビルドインサポート)
一人で編集する場合は、ローカルで編集してセキュリティの強いFTPSやSFTPまたはWebDAVでパブリッシュ、複数人で共同して編集する場合はTFSを使ってコンテンツの管理(チェックインとかチェックアウト)をしてください。